JFEスチール × くつ底キャッチャー

<後編> "西宮プライド"を次の世代へ

INTERVIEW
世界でも有数の鉄鋼メーカーであるJFE スチール。
その西宮工場は無災害日数が 8000 日を超え、
今もその驚異的な記録を伸ばし続けています。
オペレーターたちの足元を守るために選ばれたのは「くつ底キャッチャー」。
同社西宮ステンレス工場の磯部敏樹工場長と、
安全衛生専任者の藤井一さんに実際の現場を案内してもらいながら
くつ底キャッチャーの実力と災害ゼロの秘訣をうかがいました。
ここは何ですか?「安全道場」という看板がありますが…
磯部
工場内でどんな時にどんな風に事故が起こるかを体感できるようにいろいろな装置を作って、安全教育に役立てています。
これは「ローラー挟まれ体験装置」ですか。何だかこわいですね(笑) 。
磯部
はい(笑) 。
ここにこうやって腕を 入れて、実際に挟まれる感覚を知ってもらうものです。
手に物を持ったままで巻き込まれると抜けません。手を 放せばいいんですが、実際には逆にギュッと握ってしまってなかなか手放せない。そういう感覚を あらかじめ体験しておくと、いざ事故に遭遇した時、とっさに危険を回避できます。
そうやって無災害記録8,000 日を達成されて、まだまだ続いていますね。
あらためて 22年間も災害ゼロというのは すごいことですね。
磯部
昔と違って、今はそれほど大きな規模の工場ではないので、従業員みんなの自主性を大事にしています。安全道場も作りたいから予算を出してほしいと従業員から声が上がって来たもの 。
その自主性こそが災害ゼロの一番の理由だと思います。
従業員一人ひとりの自主性はどのようにしたら育つものなのでしょうか?
磯部
従業員が出してきたプランが、たとえ100点でなくても方向性が間違っていなかったらOKを出しています。「もう少しこうし た方がいい 」 と言いたくてもぐっとこらえて、マイナスでなければ、なるべくやりたいようにやらせてあげる 。
大きな会社は何をするにもトップダウンになりがちなので、そこから脱したいなと思っていました。
また、この工場は昔から本拠地 から離れている分、自分たちで何とかしようという意識が高く、もともと改善活動が得意でした。その伝統を安全活動にも生かしてきました。
ただ年齢構成が飛び飛びで、これからはいい文化を引き継いできた人たちがいなくなっていきます。 若い人たちにこの安全意識をどう渡していくかが課題です。
安全意識は現場で具体的にどんな形で表れていますか?
磯部
オペレーター同士のコミュニケーションです。これは 関西人だからというのもある かもしれませんが、ちゃんと声に出してコミュニケーションしているのが大きいと思います。
お互いに危ないと思ったら遠慮なく声がかけられる気風がありますね。
藤井
そのためにも自分で気づかせることは大切にしています。
会話の中で「こんなやり方もあると思うけれど、どう思う?」と投げかけて、考えてもらうように心がけています。

また、設備を知ることも大切ですね。
昔の人はよく設備を知って仕事していたと思います。設備の知識が事故を防止することにつながると思います。
それにしても、これだけ長く無災害が続くと、逆にプレッシャーかかりそうですね(笑)。
磯部
いい意味でプレッシャーがかかるといいですが、何かやってしまったときに隠す方向に行くといけないので、気を付けています。
間違いなくみんな意識はしていますよ 。
優れた製品を、生産性も上げながら作ることと、安全との両立についてどう考えていますか?
磯部
「安全最優先」とは、じっとしていることではないと思います。
もちろん製品を生産するためには安全でなければなりませんが、安全は決して目的ではない。どんなにケガがなくても製品が出てこない工場では意味がない。安全に生産するところに工場の存在価値があります。安全確保のための瞬間的な能率低下と、安全状態での高能率生産をメリハリつけて行うこと が重要だと考えています。
運転、設備保全、事務など、いろんな人がいるけれど、工場の中で働く限り、目的は製品を社会に出すことで、そのために役割分担しているわけです。自分の持ち場だけをやっていればいいわけでなく、みんなで一つの目的に向かっているということを意識してもらうようにしています。
藤井
安全も品質だと思っています。事故や災害があればそれは品質が落ちるということ。製造する人がけがをして出した製品は使う人も嫌でしょう。安全に作られた工場から買うほうが気持ちいいはずです。
工場の真ん中に大きなスペースを取って「西宮 Pride 安全ど真ん中」というスローガンを掲げているのが印象的です。
「西宮プライド」とは何を意味しているのでしょうか?
磯部
私たちが作っているのは大きな鉄板なので、製品のイメージがしにくく、ともすればラインを運転しているだけになりがちです。
でもそれらは社会の中で自動車の排ガス部品や厨房の流し台などになって役立っています。環境性能のいい自動車が安く買えたり、充実した厨房設備のレストランで安く食事ができたりすることにつながっているのだから、自分たちのやっている仕事に自信 を持っていいんだよ、と伝えたい。
この「くつ底キャッチャー・ハイトタイプ」も、自分たちが製造した高性能な鋼板でできているということが西宮プライドにつながっていると思います。

特にこの工場はほかの会社や工場ではもう見られないような古い設備を、みんなの知恵と工夫でお金をかけずに使いこなしています。そういった努力や工夫も西宮プライドと呼んでいます。今、徐々にみんなにも浸透してきているのが感じられてうれしいです。

くつ底キャッチャーはJFE スチール製の省資源型高耐食ステンレス鋼「JFE443CT 」を使用しています。

耐食性に優れ、屋外における長期間の使用にも適したタフな素材で、加工硬化しにくいため加工性も良好です。
さらに資源量の少ないニッケルやモリブデンを含まないため価格も安定しています。
くつ底キャッチャーは「 JFE443CT 」の優れた特性を最大限に生かした商品です。
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